※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。ソフトやPCの仕様は更新されるため、設定変更・購入の前に公式情報も確認してください。
「プレビューがカクカクする」「操作するたびに固まる」——動画編集ソフトが重いときは、まず「プレビュー画質を下げる・再起動する・キャッシュを削除する」の3つを試してください。どれも5分ほどでできて、多くの場合これだけで軽くなります。
それでも直らない場合は、症状別の早見表から原因を絞り込みます。私は動画編集ディレクターとして複数チャンネルの編集を管理していますが、PCを買い替える前に、まずこの記事の順番で見直すことをおすすめしています。Premiere Proを例に解説しますが、考え方はほかの編集ソフトでも同じです。

結論:動画編集ソフトが重いときは「プレビュー画質を下げる・再起動・キャッシュ削除」の3つを試す
プレビュー(再生)の画質を1/2や1/4に下げる
一番効果が出やすいのがこれです。Premiere Proでは、プログラムモニター右下の「再生時の解像度」を「フル」から「1/2」や「1/4」に変えます。4K素材をフル画質のまま再生すると、PCへの負担がとても大きくなるためです。
粗く見えるのは編集中の表示だけで、書き出した動画の画質は落ちません。最終チェックのときだけ「フル」に戻せば大丈夫です。
Premiere ProとPCを再起動し、ほかのアプリを閉じる
長時間作業していると、メモリが少しずつ埋まって動きが鈍くなります。プロジェクトを保存してから、Premiere ProとPCを再起動しましょう。あわせて、ブラウザのタブ・オンライン会議・画像編集ソフトなど、編集に関係ないアプリは閉じておきます。
メディアキャッシュを削除する
Premiere Proは再生を速くするための一時ファイル(メディアキャッシュ)を自動で作りますが、放っておくと数十GB以上に増えることもあり、動作や空き容量を圧迫します。キャッシュは消しても必要なときに作り直されるので、元の素材やプロジェクトが消えることはありません。消してよいデータと手順はPremiere Proのキャッシュは削除して大丈夫?で詳しく解説しています。
症状別|動画編集ソフトが重いときの直し方【早見表】
| 症状 | まず試すこと | 次に試すこと |
|---|---|---|
| 再生がカクつく | 再生時の解像度を下げる | プロキシ/レンダリング |
| 操作が遅い・固まる | 再生成できるキャッシュの削除・アプリを閉じる | 内蔵ストレージの空きを増やす |
| 書き出しが遅い | ハードウェアエンコードを使う | 保存先をSSDにする |
| 急に落ちる・応答しない | アップデート・再起動 | 環境設定のリセット |
再生がカクつく → プレビュー画質・プロキシ・レンダリング
まずは再生時の解像度を下げます。それでも重いなら、4Kや長尺の素材には「プロキシ」、エフェクトを重ねた部分には「レンダリング」が効きます(やり方は次の章で解説)。
操作が遅い・固まる → キャッシュ・空き容量・同時に動いているアプリ
クリックするたびに待たされる場合は、メモリやストレージが足りていない可能性が高いです。キャッシュの削除とアプリの整理をしたうえで、内蔵ストレージの空きを確認しましょう。
書き出しが遅い → ハードウェアエンコード(GPU)の設定と保存先
書き出し設定の「エンコード設定」で、パフォーマンスを「ハードウェアエンコーディング」にすると、対応するPCではGPUを使って書き出しが速くなります。また「ファイル」→「プロジェクト設定」→「一般」のレンダラーが、GPU高速処理になっているかも確認しましょう。書き出し先をHDDではなくSSDにするのも効果があります。
急に落ちる・応答しない → アップデートと環境設定のリセット
特定の操作で落ちる場合は、Premiere ProとOS、GPUのドライバーを最新にします。それでも直らなければ、Alt(MacはOption)キーを押しながらPremiere Proを起動すると、環境設定を初期状態に戻せます(新しいバージョンでは、起動時にリセットの項目を選ぶ画面が表示されます)。自分で変えたショートカットなどの設定も戻ることがあるので、気になる人は事前にメモしておきましょう。
原因①素材が重い(4K・高画質)→ プロキシとレンダリングで軽くする
プロキシ(軽い代わりのファイル)を作って編集する
プロキシは、編集中だけ使う軽いコピー動画です。4K、長尺、スマホで撮った高フレームレートの動画などで特に効果があります。書き出しのときは元の高画質素材が使われるので、仕上がりは落ちません。作り方はPremiere Proのプロキシ設定で手順つきで解説しています。
カクつく部分だけレンダリングして再生を滑らかにする
タイムライン上部が赤や黄色の部分は、リアルタイムで再生するのが重い区間です。範囲を指定して「シーケンス」→「インからアウトでエフェクトをレンダリング」を実行すると、その区間がスムーズに再生できるようになります。エフェクトやテロップを重ねた部分だけカクつく場合に便利です。
原因②保存先と空き容量 → 素材はSSDに置き、内蔵ストレージの空きを確保する
内蔵ストレージの空きに余裕を残す
編集ソフトは、プレビューや一時ファイルのためにストレージを使います。内蔵ストレージが写真や過去の動画でいっぱいになると、編集ソフトだけでなくPC全体が遅くなりがちです。終わった案件のデータは外付けHDDへ移して、空きに余裕を持たせましょう。

HDDやUSBハブ経由の素材は外付けSSDへ移す
外付けHDDに入れた素材をそのまま編集すると、読み込みが追いつかずにカクつくことがあります。また、遅いUSBハブを経由すると、高速なSSDでも本来の速度が出ません。編集中の素材は外付けSSDに置き、PC本体のポートに直接つなぐのが基本です。
編集者さんの作業環境を確認するときも、私はまず「素材がどこに置かれているか」を見ます。HDDからSSDに移すだけで、プレビューが快適になることがあるためです。

原因③PCのスペック不足 → 買い替えを考える目安

メモリ16GB未満、またはGPU(グラフィック性能)が弱いなら要注意
Adobeの案内では、Premiere Proの推奨メモリはHD編集で16GB、4K以上は32GB以上が目安とされています。メモリ8GBのPCや、グラフィック性能が低いノートPCでは、設定を見直しても限界が来やすいです。ただしCPU・GPU・ストレージのバランスも大切で、メモリを増やすだけで必ず解決するわけではありません。
買い替える前に、ここまでの対処を全部試したか確認する
次のような状態が続くなら、買い替えを考えるタイミングです。
- 再生時の解像度を下げ、プロキシを使っても、フルHDの短い動画で止まる
- 書き出しに時間がかかりすぎて、案件の納期に影響している
- メモリを増やせないノートPCで、常にメモリ不足になっている
- 使いたい編集ソフトの必要スペックを満たしていない
どのくらいのスペックが必要かは、動画編集に必要なMac・PCスペックでまとめています。

よくある質問
- Q1. Premiere Pro以外(Filmora・CapCut・DaVinci Resolve)でも同じ対処でいい?
-
基本の考え方は同じです。どのソフトにも「プレビュー画質を下げる設定」「プロキシ(または最適化メディア)」「キャッシュの削除」に当たる機能があります。名前や場所はソフトごとに違うので、各ソフトのヘルプで確認してください。
- Q2. プレビュー画質を下げると、書き出す動画の画質も落ちる?
-
落ちません。再生時の解像度は編集中の表示だけに使われる設定で、書き出しは元の素材の画質で行われます。
- Q3. メディアキャッシュを消しても大丈夫?
-
大丈夫です。キャッシュは必要に応じて作り直される一時ファイルで、元の素材やプロジェクトは消えません。削除直後は作り直しのため、少しの間動作が重く感じることがあります。
- Q4. メモリを増やせば必ず速くなる?
-
メモリ不足が原因なら改善が期待できます。ただし、遅い保存先・重い素材・古いCPUやGPUが原因の場合は、メモリだけ増やしても効果は限られます。先にこの記事の対処で原因を切り分けましょう。
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まとめ
- まずは「プレビュー画質を下げる・再起動・キャッシュ削除」の3つ。5分でできて、多くの場合これで軽くなる
- 直らなければ症状別に対処。カクつくならプロキシとレンダリング、書き出しが遅いならハードウェアエンコード、落ちるならアップデートと環境設定のリセット
- 素材はSSDに置き、内蔵ストレージに余裕を残す。全部試してもダメなら、PCの買い替えを検討する
まずは今開いているプロジェクトで、「再生時の解像度」を1/2に変えてみてください。それだけで作業がぐっと楽になるはずです。


コメント
コメント一覧 (3件)
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