動画編集用の外付けSSDは1TBで足りるのか、それとも2TBを買うべきか。判断の基準は「4Kかどうか」だけではなく、素材・プロキシ・キャッシュ・書き出しを含めた容量と、同時に進める案件数です。この記事では、必要容量の計算方法と1TB・2TB・4TBを選ぶ目安を整理します。
筆者はSanDisk Extreme 2TBとWD My Book 16TBを購入しています。ただし「自分が買ったから全員に2TB」とは勧めません。本文の案件容量は説明用の計算例であり、筆者の実案件を測定した数値ではありません。
先に結論|1TB・2TB・4TBは同時に置くデータ量で選ぶ
買う前に、進行中の案件を合計
少ない案件を順番に進める
作業用データと今後の増加分が、利用可能容量に収まる人。
複数案件の余裕がほしい
1TBではプロキシや書き出しを含めると窮屈になる人。
長尺・多カメラ・大容量
2TBでも足りない見込みなら、さらに大容量や役割分担を検討。
1TBを選んでも、原本を消して空きを作る運用は避けましょう。完了案件の保管先と独立したバックアップがあり、作業用SSDには進行中の案件だけを置くなら、必要以上に大きなSSDを買わずに済む場合もあります。
必要容量は、元素材だけでなく5項目で見積もる
必要な作業容量=元素材+プロキシ+キャッシュ・プレビュー+書き出し+増加分の余裕。プロキシのサイズは形式や設定で変わるため、「元動画の何割」と一律には計算しません。
1案件の作業容量|説明用の300GB例
元素材 200GB + プロキシ 50GB
キャッシュ・プレビュー 30GB + 書き出し 20GB
合計300GB。ここに作業中の増加分を見込む。
新規購入前に、代表的な案件の各フォルダをFinderの「情報を見る」やWindowsの「プロパティ」で確認します。キャッシュが複数案件で共有されている場合は、案件ごとに重複して加算しないよう注意してください。調べるためにフォルダを移動・削除する必要はありません。
同時案件数で比べる|1TBと2TBの容量計算
| 仮の作業量 | 合計 | 購入候補と注意点 |
|---|---|---|
| 300GB × 1案件 | 300GB | 1TBが候補。増加分と他データも加える。 |
| 300GB × 3案件 | 900GB | 1TBでは余裕が小さい。2TBを検討。 |
| 600GB × 3案件 | 1.8TB | 2TBでは窮屈。4TBや案件ごとの分担を検討。 |
表は計算例で、1TBに何案件入るかを保証するものではありません。ストレージの公称容量すべてを作業に使えるわけではなく、管理領域や既存データもあります。内蔵SSDならOSやアプリの容量も差し引きます。
本記事では計画段階で2割程度の余裕を見込む考え方を提案しますが、メーカー共通の必須条件ではありません。増え方が読めない長期案件では、固定の割合よりも追加素材の予定量を優先します。
「4Kだから2TB」と決められない理由
同じ4Kでも、ビットレート・撮影時間・カメラ台数が違うと素材容量は大きく変わります。映像データの概算は「Mbps ÷ 8 × 秒数」で求められます。100Mbpsの1時間は約45GB、400Mbpsなら約180GBです。音声や付随ファイルなどは別途必要です。
例えば100Mbpsで2時間撮影したカメラが3台あれば、映像部分だけで約270GB。さらにプロキシや書き出しも増えます。完成動画の尺が短くても、撮影素材が少ないとは限りません。

筆者の購入例|SanDisk 2TB+WD My Book 16TB
購入したSSDはSanDisk Extreme ポータブルSSD 2TB(SDSSDE61-2T00)、HDDはWD My Book 16TB(WDBBGB0160HBK-JEEX)です。SSDは約53,980円、HDDは118,580円で、購入金額の合計は約172,560円でした。SSD価格は記憶に基づく概算で、現在の販売価格ではありません。
私は基本的に対応した案件の素材や制作データを残すルールにしています。いずれ16TBが必要になると考えていたため、大容量HDDを選びました。契約で保存期間や削除期限が決まっている場合は、その取り決めを優先します。
この購入例は、作業用SSDと長期保管用HDDを分ける考え方の参考です。転送速度や同時案件数を実測したレビューではなく、2台だけでバックアップが完成するという意味でもありません。

容量が大きいほど、書き出しも速くなる?
容量と速度は別の指標です。同じシリーズでも容量別に仕様が異なる場合がありますが、「1TBを2TBにすれば書き出しが速くなる」とは言い切れません。SSD本体に加え、PCのポート・ケーブル・ハブ・発熱・空き容量なども関係します。
Adobeはメディアやキャッシュに高速SSDを推奨しています。ただし、書き出し時間はCPU・GPU・素材形式・エフェクトにも左右されます。まず必要容量を決め、その容量で接続規格と価格を比較しましょう。Adobe公式のストレージ推奨も参考になります。

SSDが足りなくなる前に、保管先とバックアップを分ける
作業用SSDの容量を圧迫しない流れ
① SSD:進行中の案件
素材・プロジェクト・必要な補助データ
↓ 完了後にコピーし、内容を確認
② HDD:完了案件を保管
元素材・編集プロジェクト・納品動画
↓ 別の保存先にも複製
③ 別ドライブ・別拠点など:バックアップ


よくある質問
1TBでも4K編集はできますか?
案件全体のデータと増加分が収まり、必要な転送性能を満たしていれば候補になります。4Kという条件だけで可否は決まりません。
今ある1TBをすぐ買い替えるべき?
現在の使用量と今後の案件量を確認してから判断します。完了案件の保管先を分ければ足りる場合もあります。バックアップのない原本を削除して対応しないでください。
1TBを2台と2TBを1台ならどちら?
案件別に分けやすいのは2台、接続や管理がシンプルなのは1台です。ただし別々のデータを入れた2台は互いのバックアップではありません。価格だけでなくポート数と管理方法も比較します。
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まとめ|容量選びは案件全体のデータ量から
素材だけでなく補助データと書き出しを加え、同時案件数と余裕を見積もる。収まるなら1TB、余裕を広げたいなら2TB、さらに必要なら4TB以上が候補です。容量が決まってから製品を比較すると、過剰な出費と容量不足の両方を避けやすくなります。


コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 編集用のストレージを何TBにするかは、撮影時間ではなく同時に抱えている案件数から逆算するのが正解です。その考え方は動画編集用SSDは1TB・2TBどっち?案件数から選ぶ容量の目安で詳しく解説しています。 […]
[…] この考え方は編集用ストレージでも同じです。保管側の容量は動画編集用SSDは1TB・2TBどっち?案件数から選ぶ容量の目安で解説しています。 […]